社員の意識を変える 4
せっぱつまった社長は、その年の暮れ、親会社との契約台数を消化するために、管理職全員を集めて、
「頼む。この危機を乗り越えるために、みんな車を買ってくれ」。
買い替えたばかりの2、3人を残して、30数人の管理職全員と、15、6人の労組のリーダーを含む45、6人がそれに応じました。
これによって、契約台数は文句なく消化できました。
こんな無茶なことをよく聞いてくれたと、そのうれしさに、彼は再び泣いたのです。
従業員に車を買わせるということは、この業界ではめずらしいことではありません。
しかしそれらは、むしろ購入者が利するような仕組みで行われています。
これに対してこの会社の場合は、お客に売るのと同条件でのことでした。
さて、状況を共有する話を再び今日に戻しましょう。
トップから目標や方針、あるいは予算が示されたることを不要とし、それでいて素晴らしい業績と組織集団を生み出していく文化・・・
次回、その源泉をなしている社長とその現在の仕事について紹介しましょう。