催眠術に期待する気持ち 4
会場の人のなかには、感動で涙を流している人もいました。
きっと自分の過去の思い出が重なっているのでしょう。
講師の人はすかさず「今日はみなさんの魂の誕生日です」と叫んで、雰囲気を盛り上げる。
盛大な拍手が起こる。
集団催眠にかかったようで異様な雰囲気に包まれました。
これを読んだ人のなかには、5歳児体験を「やらせ」と感じる人がいるかもしれません。
しかし私はやらせではなかったと思っています。
すべて目の前で起きたことは、作為のない現実だったに違いありません。
数日後、私はあることに気づいたのです。
5歳児になりきっていた人のふるまいは、正確には「その人の5歳のときの再現ではない」ということです。
そしてこのことが私のいちばん知りたかったことだったのです。