催眠術に期待する気持ち 2
そのなかで特別強くかかったと思われる人が5人ほどいました。
その人たちを残して、他の人たちは目覚めさせられました。
残された5人は講師から「5歳児になった」ことを告げられると、たちまち5歳児のような行動をはじめました。
自己紹介をすると、その口調はまさに5歳児のそれでした。
なかの2人だけは自己紹介ができませんでした。
黙ってもじもじしている。
いずれも30代の男女でした。
その2人を見て、私はアッと思ったのです。
さっきふつうの状態で自己紹介したとき、私が異様に感じた2人だったからです。
どうしようもなく暗く、生きているのがつらくて仕方がないといった風情の人が、その2人だったのです。
大人になっても暗い人は、子供の頃から暗かったのかと妙に感心してしまいました。
講師の人がその2人に、子供言葉でいろいろな質問をしました。
男の人は父親に強い不満を抱いていました。