アンリ・マティス
アンリ・マティスは、フランスの画家です。
野獣派(フォーヴィスム)のリーダー的存在で、野獣派の活動が短期間で終わった後も20世紀を代表する芸術家の一人として活動を続けました。
自然をこよなく愛し、「色彩の魔術師」と謳われ、緑あふれる世界を描き続けた画家でした。

『ダンスI 』 1909年 ニューヨーク近代美術館蔵
初期の作風は写実的なものでしたが、ゴッホやゴーギャンの影響を強く受け、自由な色彩による絵画表現を追究するようになりました。
『緑のすじのあるマティス夫人の肖像』(1905年)、『ダンスI』(1909年)など、大胆な色彩を特徴とする作品を次々と発表。
モーリス・ド・ヴラマンク、アンドレ・ドランらと共に野獣派と呼ばれるようになります。
しかし、フォーヴィスムとしての活動は1905年から3年ほどの間だけで、それ以降は比較的静かな作品を描くようになっていきます。
マティスが「私は人々を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい」という言葉を残している通り、フォーヴィスムと呼ばれることをひどく嫌っていたそうです。
やがて線の単純化、色彩の純化を追求した結果、切り絵に到達します。
『ジャズ』シリーズなど、切り絵の作品をたくさん残しています。